「高校野球ランキングPLUS」では、秋季大会・春季大会・夏季大会の公式戦結果をもとに、独自のポイント方式で各高校をランキング化しています。
単純に「何勝したか」だけではなく、どの大会で勝ったのか、そしてどのくらいポイントを持っている相手に勝ったのかを反映して、その世代のチーム力を数字で表すことを目指しています。
基本的な考え方にはFIFAランキングでも採用されているEloレーティングの考え方を参考にしつつ、高校野球の大会形式に合わせた独自ルールを加えています。
なお、本ランキングは高校野球ランキングPLUSが独自に算出しているもので、高野連などが発表する公式ランキングではありません。
新チーム開始時のポイント
夏の大会が終了し、新チームがスタートすると、秋季大会の結果からその世代のランキングが始まります。
秋季都道府県大会の最終成績をもとに0~30ポイントの範囲で最初のポイントを決定します。
秋季都道府県大会では、1試合ごとにポイントを加算するのではなく、県大会で最終的にどこまで勝ち上がったかによってポイントを決定します。
これは、秋季大会が新チームとして最初に行われる公式戦で、全チームがまだ実績のない状態からスタートするためです。
Eloレーティングの考え方では、対戦する両チームの現在のポイント差をもとに勝利期待値を算出しますが、秋季大会開始時点では全チームが同じ0ポイントのため、対戦相手の強さを十分に反映することができません。
そのため秋季都道府県大会については、まず大会の最終成績をもとに0〜30ポイントの基準値を設定し、その後の秋季地方大会、春季大会、夏季大会から対戦相手とのポイント差を反映した評価を行います。
| 秋季都道府県大会の成績 | 初期ポイント |
|---|---|
| 優勝 | 30.00pt |
| 準優勝 | 25.00pt |
| ベスト4 | 20.00pt |
| ベスト8 | 15.00pt |
| ベスト16 | 10.00pt |
| ベスト32 | 5.00pt |
| それ以外 | 0.00pt |
都道府県によって参加校数が異なるため、「ベスト32」などの区分が存在しない場合は、その都道府県で実際に存在するラウンドのみを使用します。
また、秋季大会の地区予選については初期ポイントには加算しません。
秋季地方大会・明治神宮大会
秋季都道府県大会終了後、関東大会・東北大会・近畿大会などの地区大会へ進出した高校には、勝利数に応じてポイントを加算します。
秋季地区大会では、1勝につき10ポイントを加算します。
明治神宮大会では、1勝につき15ポイントを加算します。
たとえば、秋季県大会で優勝して30ポイントを獲得した高校が、その後の地方大会で3勝した場合は、
30ポイント + 30ポイント = 60ポイント
となります。
大会重要度一覧
高校野球ランキングPLUSでは、大会ごとに1勝の重みを変えています。
県内大会については、下の重要度をもとに、対戦相手とのポイント差から算出した勝利期待値を反映して加点します。
| 大会 | 重要度・加点 |
|---|---|
| 秋季地方大会 | 加点:1勝につき +10.00pt |
| 明治神宮大会 | 加点:1勝につき +15.00pt |
| 春季地区予選 | 重要度:5 |
| 春季都道府県大会 | 重要度:10 |
| 春季地方大会 | 加点:1勝につき +10.00pt |
| センバツ | 加点:1勝につき +20.00pt |
| 夏季都道府県大会 | 重要度:15 |
| 夏の甲子園 | 加点:1勝につき +25.00pt |
県内大会では、同じ1勝でも対戦相手とのポイント差によって加点幅が変わります。
一方、都道府県をまたぐ地区大会や全国大会では、各都道府県ごとに独立してポイントが積み上がっているため、勝利期待値は使用せず、1勝ごとの固定ポイントを加算します。
春季大会のポイント
春季大会からは、試合に勝利するたびにポイントを加算していきます。
ただし、すべての勝利が同じ価値になるわけではありません。
対戦前の両校のポイント差から「勝利期待値」を算出し、ポイントの低い高校がポイントの高い高校を破った場合は、より大きなポイントを獲得できる仕組みになっています。
反対に、ランキング上位の高校がポイントの低い高校に順当に勝った場合は、加算されるポイントは比較的小さくなります。
春季地区予選
春季地区予選の重要度は「5」です。
勝利した場合のみポイントを加算し、敗戦してもポイントは減りません。
春季都道府県大会
春季都道府県大会の重要度は「10」です。
地区予選よりも大会の重要度を高く設定しているため、同じ勝利期待値であれば、地区予選より大きくポイントが加算されます。
春季地方大会
関東大会などの春季地方大会については、都道府県ごとのランキングを直接比較しないため、勝利期待値による計算ではなく固定ポイントを使用します。
各都道府県のランキングは、それぞれの県内の試合結果をもとに独立してポイントが積み上がっているため、たとえば埼玉県の50ポイントと神奈川県の50ポイントが、必ずしも同じ強さを表しているわけではありません。
その状態で県をまたぐ対戦に勝利期待値を使うと、各県独自のポイント差がそのまま計算に影響してしまいます。
そのため、都道府県をまたぐ地区大会や全国大会では、対戦相手とのポイント差は使用せず、1勝ごとに決められた固定ポイントを加算します。
春季地方大会では、1勝につき10ポイントを加算します。
センバツ
選抜高等学校野球大会(センバツ)では、1勝につき20ポイントを加算します。
全国大会での勝利を大きく評価するため、都道府県大会や地区大会より高いポイントを設定しています。
また、センバツは異なる都道府県の高校同士が対戦する大会のため、春季地方大会と同じく、各都道府県で独自に積み上がったポイント同士をそのまま比較して勝利期待値を算出することはしません。
そのため、センバツでは対戦相手とのポイント差にかかわらず、1勝ごとに20ポイントを固定で加算します。
夏季都道府県大会
夏の都道府県大会は、その世代にとって最後の県大会となるため、春季大会よりも1試合の重要度を高く設定しています。
夏季都道府県大会の重要度は「15」です。
春季大会と同じく、対戦相手とのポイント差から勝利期待値を算出し、勝利した高校にのみポイントを加算します。
夏の甲子園
全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)では、1勝につき25ポイントを加算します。
本ランキングの中で、1勝あたり最も大きなポイントを設定しています。
また、夏の甲子園も異なる都道府県の高校同士が対戦する大会のため、センバツや春季地区大会と同じく、各都道府県で独自に積み上がったポイント同士をそのまま比較して勝利期待値を算出することはしません。
そのため、夏の甲子園では対戦相手とのポイント差にかかわらず、1勝ごとに25ポイントを固定で加算します。
勝利期待値について
春季地区予選、春季都道府県大会、夏季都道府県大会では、対戦する両校のポイント差から勝利期待値を算出します。
ランキング上位校が下位校に勝った場合は「順当な勝利」として加点は小さくなり、ランキング下位校が上位校に勝った場合は「格上への勝利」として大きく加点されます。
ただし、ポイント差が大きくなりすぎても計算結果が極端にならないよう、勝利期待値には上限と下限を設定しています。
勝利期待値の上限は75%、下限は25%です。
そのため、どれだけポイント差があっても、強い側を「絶対に勝つ」とは扱いません。
高校野球では短期決戦ならではの番狂わせも起こるため、その点も考慮した仕組みです。
敗戦してもポイントは減りません
現在のランキングでは、春季大会・夏季大会を含め、敗戦によるポイント減点は行っていません。
このランキングでは、
「負けたことをマイナス評価する」
のではなく、
「公式戦で勝った実績を積み上げていく」
という考え方を採用しています。
たとえば、夏の県大会で3勝して4試合目に敗れた場合でも、それまでの3勝で獲得したポイントはそのまま残ります。
トーナメント方式が中心となる高校野球では、この方式の方が各校の勝ち上がり実績を反映しやすいと考えています。
得点差はランキングに影響しません
10対0で勝利しても、1対0で勝利しても、ランキング上は同じ1勝として扱います。
大量得点やコールド勝ちによる追加ポイントはありません。
点差ではなく、
「どの相手に勝ったのか」
を重視しています。
不戦勝について
実際に試合が行われていない不戦勝については、原則としてポイント変動なしとします。
ランキングでは、実際に行われた公式戦の勝敗をもとにポイントを計算します。
ポイントと順位の表示
ランキングのポイントは、小数点第2位まで表示します。
順位についても、小数点第2位までのポイントをもとに決定します。
たとえば、
41.28ポイントと41.24ポイントの場合は別順位となります。
一方、
20.55ポイントと20.55ポイントの場合は同順位となります。
小数点第2位まで同じポイントの場合は、同じ順位として表示します。
このランキングで大切にしていること
高校野球には、「強豪校」「伝統校」と呼ばれる学校があります。
しかし、高校野球は毎年メンバーが入れ替わります。
過去に全国大会へ何度も出場している学校だからといって、その世代も必ず強いとは限りません。
逆に、これまで全国的にはあまり知られていなかった学校でも、その世代に力のある選手が集まり、強豪校を破って大きく勝ち上がることもあります。
高校野球ランキングPLUSでは、学校の知名度や過去のイメージではなく、
「その世代が実際に公式戦で残した結果」
をできるだけ数字に反映することを目指しています。
現在の選手や保護者の方はもちろん、中学生が進学先を考える際にも、「今、この学校の野球部がどのくらいの位置にいるのか」を見るひとつの材料になればと考えています。
また、現在の世代だけでなく、今後は過去の年度ランキングや長期間のランキング、全国版ランキングなども掲載していく予定です。
※高校野球ランキングPLUSのランキングは独自の算出方法による非公式ランキングです。
※各都道府県ランキングは、その都道府県内での比較を目的としています。
※より実態に近いランキングを目指すため、算出方法を今後調整する場合があります。
